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三重大学医学部・教育学部との共同研究について


わが国では高齢化の急速な進展に伴い、2025年には認知症患者は700万になると見込まれています。

このような状況の中、薬に頼る薬物療法だけではなく、非薬物療法の医学的な確立が強く求められています。

そこで株式会社エクシングと親会社であるブラザー工業株式会社は、国立大学法人三重大学 医学部・教育学部と共同で2010年4月から『カラオケが認知症に及ぼす効果』についての共同研究を開始。2011年2月から8月の半年間で実施した臨床試験の中間報告をいたします。

三重大学 医学部・教育学部との共同研究 中間報告※平成24年2月時点

歌唱療法プログラムを実施した結果、介護者の方々から「物事を実行することに対する意欲や注意が促された」との回答をいただいております。

共同研究テーマ

カラオケが認知症に及ぼす効果

研究内容

三重大学医学部附属病院で軽度認知症患者に対し、三重大学(医学部、教育学部)が作成したカラオケを使った歌唱療法プログラムに基づき、半年間の歌唱療法を実施しました。三重大学医学部は、知能検査として世界中で広く利用されている神経心理検査『レーヴン色彩マトリシス検査(RCPM)』※1の結果を歌唱療法の実施前後で比較することで、本療法が認知症の進行を抑止する効果について検証しました。

臨床試験

三重大学医学部附属病院で軽度認知症患者に対し、三重大学(医学部、教育学部)が作成したカラオケを使った歌唱療法プログラムに基づき、半年間の歌唱療法を実施しました。三重大学医学部は、知能検査として世界中で広く利用されている神経心理検査『レーヴン色彩マトリシス検査(RCPM)』※1の結果を歌唱療法の実施前後で比較することで、本療法が認知症の進行を抑止する効果について検証しました。

1.臨床試験方法

家庭では1週間に3回程度、家庭用カラオケを使用して発声・歌唱の練習を行い、また1週間に1回は三重大学医学部附属病院で歌唱療法プログラム(図1)に基づいて、同時に患者3名(図2 Pt1~Pt3)に対して歌唱療法を行いました。

歌唱療法の全体像
2.結果
実施前後で図2に示す結果が得られました。また介護者からの聞き取り調査では、本療法を半年間実施することにより、被験者の物事を実行することに対する意欲や注意の改善が促されたとの回答がありました。
神経心理結果報告
図2
RCPM score(得点)
RCPM time(所要時間)

※1:「レーヴン色彩マトリシス検査(RCPM)」 標準図案の欠如部に合致するものを6つの選択図案の中から1つだけ受検者に選ばせる検査。RCPM score(得点)は合計数値が高い方が良好、RCPM time(所要時間)は短い方が良好な結果となります。

※2:「YUBAメソッド」 標準図案の欠如部に合致するものを6つの選択図案の中から1つだけ受検者に選ばせる検査。RCPM score(得点)は合計数値が高い方が良好、RCPM time(所要時間)は短い方が良好な結果となります。

今後の展開

今後は臨床試験の対象人数を10名まで増やし、さらに検証を続ける予定です。このように研究の効果を確認して、その結果をカラオケに転用することで、カラオケの利用範囲を拡大し新たな分野の開拓を行ってまいります。

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